HONG KONG(キングコングに似ている)

no_more_dorama2005-05-04

香港に行ってきました。
観光産業で成り立っている国だけあって、現地の人々の大半は英語と日本語を巧みに操ります。(あと広東語も)日本流で言う「アルバイト」をしている10代、20代の若者と自分を比較すると、インターナショナルな舞台の上での適応能力に歴然たる格差があるように思えて、いまさらに焦燥感を覚えました。

香港にはギラギラとした毒気のある光沢とでも言うのか、艶やかな恐怖とでも言うのか、上手い表現が見つかりませんが・・・その場に佇むだけで自分の存在を浮き彫りにすることができる何かがあったような気がしました。と言っても、家族旅行だったので赴いた香港の各所とも観光という面において保障されていた場所が殆どでしたけど。
(だから、あまり並々ではないようなことは言えません。並々です。)


ただ、自由行動の時間、家族と別れて女人街に独りで繰り出した時に吸ったあの空気は生々しかったです。バッタモン市が展開されている商店が連なった通りはたくさんの人で溢れ返っていて、息苦しくなるほどに雑然としていました。
もちろん、ここも観光スポットとして有名なので、ツアー客がムカデ競争の時分よろしくしっかりと固まって前進、後退をしていて、視界の隅にそれを捉えておくことでなんとなく安心していたわけです。

バッタ市ではLinkinParkのアートワークに出てくるキャラをプリントしたTーシャツ(65香港ドル)と何のブランドの偽者を目指したのかよくわからない鞄(149香港ドル、交渉後、100香港ドル)を買いました。

どうでもいいけど、こういうバッタモンって、分類で言えば「ジョークアイテム」になるのだろうか?

女人街のさらに奥の通りに入っていくとフィリピン系の人たちが道端に座って煙草をふかしていました。それを遠めに眺めながらホテルの近くのコンビニで買っておいた金マル(32香港ドル)をプカプカしていました。(僕の禁煙のルールは時効カウントのルールと同じなんです)

英語や広東語、はたまた日本語が飛び交うその下で煙草を燻らせている自分を「あー、俺かっこいい」とか浸っていたわけですが、今思い出だすと学校の研究塔から飛び降りたくなるぐらいに恥ずかしいです。これは、バイオリズムの変調によるものではなくて単に自己の卑小さによるものだなと思います。

(あーなんか青っぽいなこの文章。いやだな。)


あと、ペニンシュランのホテルの地下でMrChanのシルバーリング(880香港ドル)と面白いデザインだったのでShanghaiTangのTシャツ(380香港ドル)を購入。


旅行は物欲を激しく刺激しますね。